SAY-SHOW
黄色い道の真ん中で
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映画『オズの魔法使い』へのささやかなオマージュとして、「うまくいかない自分を抱えたまま、それでも前に進もうとする瞬間」をローファイ・シティポップで描きました。黄色い道は“どこか遠く”ではなく、自分の胸の奥に続いていることに気づいていく物語です。泣き顔のままでも一歩を選び直せるように、サウンドはアンニュイさと暖かさの間を模索しました。声は静かな決意をにじませるようになったかなって思います。

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Lyrics

泣き腫らした目で見上げた空  
にじんだ雲がほどけていく  
帰る場所なんて どこにもないと  
自分で決めつけてた

声にならない「助けて」が  
喉の奥で固まったまま  
誰にも見えない傷跡だけが  
やけに鮮やかに疼(うず)く夜
踏みしめるたびに軋(きし)む心  
うまく笑えないまま進んでた  
それでも足元を照らしていたのは  
一本の黄色い道

消えてしまいたい朝と  
抱きしめてほしい夜のあいだで  
何度も何度も迷って  
それでも ここにいる

黄色い道の真ん中で  
泣きながら前を選んだ  
誰も見てない この一歩が  
私の世界を変えてく  
たとえボロボロなままでも  
戻らない今日を抱きしめて  
震える足で それでも  
私は 進むと決めた

「強くなれ」なんて言葉より  
「弱くてもいいよ」が欲しかった  
置き去りにしてきた昨日たちが  
靴底に貼りついて離れない
あの日の自分を責めるたび  
胸の奥がきしむけれど  
それでも消えずにここに残った  
小さな灯(あか)りがある

ひとりきりだと感じた  
長い長いトンネルの中で  
名前も知らない自分の声が  
「まだやれるよ」と囁(ささや)く

黄色い道の真ん中で  
ぐしゃぐしゃの夢を抱きしめた  
叶うかどうかじゃなくて  
もう手放したくないだけ  
誰かに笑われたっていい  
誰にも届かなくたっていい  
この胸の震えだけは  
嘘じゃないと知ってる

倒れこんだアスファルトに  
涙のシミがひろがってく  
でも耳をすませば確かに聞こえる  
かすかな靴音のリズム
それは未来の私が  
いまの私に送る合図  
「ここまで来てくれてありがとう」って  
震える声で歌ってる

黄色い道の真ん中で  
やっと自分を抱きしめた  
足りないところだらけの私を  
もう見捨てたりはしない  
帰る場所はどこですかって  
ずっと空に問いかけてたけど  
いつだって答えは同じ  
「ここだよ」って胸が鳴る

夕暮れ色に染まる道を  
赤い靴で踏み鳴らしながら  
泣き顔のまま笑ってみる  
この続きは まだ書ける  
黄色い道が途切れても  
私が続きになればいい  
震える心ごと連れて  
新しい一歩を刻む